過去大会ハイライト

2008年大会 第2日のハイライト

中村寅吉、最後の内弟子・丸山智弘が5位タイに急上昇!

「あれが、あと3ミリカップ寄りならチップインだったのにね」とアテストを終えた丸山智弘は、白い歯を見せながらそう口にした。

「あれが」とは18番ホールのパー4、3打目のことだ。ティーショットがフェアウエイバンカーに捕まり、2打目は出すだけ。3打目のアプローチショットは、ピンまで97ヤードの距離。アプローチウェッジで打ったショットは、カップの縁に落ちて止まったのだ。ボール1個分どころか、それこそ「3ミリ」カップ方向にずれていたなら直接カップインのスーパーリカバリーショットになったというわけだ。

「練習ラウンドではリズム良く打てているけれど、試合になるとどうしてもリズムが狂ってしまう。インパクトのタイミングが合わないから、ショットがばらけちゃうんですよ。でも、今日はハーフターンをして、あれこれ調整していた成果がでました」

練習ラウンドでのリズムを取り戻してからショットが安定し、15、16番ホールで連続バーディーを決め、26位タイから一気にスコアボードに名前とスコアが掲示される5位タイまで急上昇した。

「クラブが長くなればなるほどスイングでの力の入れ所にズレが出る。11番ホールでのアイアンショットの際にクラブを短く持って打ったら、これがドンピシャリ。練習ラウンドと同じスイングリズムで打てたのです」と丸山は、ショット矯正ポイントを明かしてくれた。

今季からシニアツアーに参戦した「ルーキー」は、明確な目標は定めず、「一試合一試合がんばること」に専念しているという。春先からパットが良ければショットが悪く、ショットが良いとパットが悪いという繰り返しだったが、この日はようやくショット、パットがかみ合って「67」の好スコアをマークできた。

今年2月、師匠の中村寅吉が他界したことで、精神的な支柱を失ったように思われる。だが、丸山自身は「生前よりも亡くなってからの方が、先生は僕のそばに居るように思っています。」

「いつも僕のプレーを見守ってくれていると思うと強気になれるんですよ。明日もまた先生も楽しめるゴルフ、ビッグスコアを出したいですね」と丸山。納得できる手応えで、最終日は大爆発を匂わせた。


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